深海の赤い宝石ノドグロ
焼くと旨みたっぷりの脂が滴り…
【白身のトロ】と言われている高級魚です。
今回はノドグロについて詳しく解説致します。
ノドグロとは?
標準和名は【アカムツ】、日本海での呼び名ノドグロと呼ばれる事が多い魚です。
ノドグロの名前の由来は単純で【喉が黒い魚だから】口の中の奥が黒くなっています。
生息域は青森~九州にかけて
水深100m~300mの比較的深い海に生息
小型のもので1匹2,000円~3,000円、大型は10,000円以上とかなりの高級魚となります。
ノドグロの旬の時期
ノドグロの旬の時期は脂の乗りが一番良くなる秋~冬です。
7月~10月は産卵期で卵に栄養が行き味が落ちますが、それでも十分に美味しい魚です。
ノドグロが高級な理由
昔はノドグロはメジャーな魚ではありませんでしたが、とある料理番組で取り上げられ全国的に認知されるようになりました。
深海の魚で水揚げ量が少なく、需要が高まった為、供給が追いつかず価格も高騰しています。
一年中採れる魚ですが、特に冬は海が荒れやすくなる為、価格は更に上がります。
数々の魚の中でも非常に美味しい部類に入り、産地としても力を入れているので年々価格も上昇しています。
ブランド化されているノドグロ
全国でブランド化されているノドグロが2つあります。
紅瞳(べにひとみ)
長崎県対馬市の上県漁業協同組合がブランド化したノドグロ
対馬海流が通り豊富な餌がある海域でとれたノドグロは抜群に脂の乗り品質が良いのが特徴!
1本1本丁寧に釣り上げたノドグロから厳選して選んだものが紅瞳となります。
どんちっちノドグロ
島根県浜田漁港がブランド化したノドグロ
島根県沖から山口県沖にかけては、脂質が多い甲殻類やプランクトン等が多数生息しており、この海域でとれたノドグロは最高に美味しいとされています。
その中で浜田市水産物ブランド化戦略会議に加盟した沖合底びき船が、8月から翌年5月の期間に漁獲したノドグロで、魚体のサイズが80g以上の高鮮度のものを【どんちっちノドグロ】として認定しています。
ノドグロを捌く
スーパーではなかなか見かけない魚ですが、角上魚類日野店で購入出来ました!
小ぶりですが1匹2,200円
自分で捌いて食べるのは初めてです♪
まずは三枚おろし
かなり脂が乗っている感じです♪
なんと…
卵も入っていました!
半身はピチットシートで脱水
焼霜造り
焼霜造り(ピチットシート)
頭の塩焼き
卵の煮付け
ここから4種類作ります!
ノドグロ料理4選
焼霜造り
ノドグロの脂を活かした料理です。
皮目に強い旨みがあり、バーナーで焼き目を入れるとなんともいえない香りとともに脂がジュワッと出てきます♪
卵に栄養行き味は落ちているはずですが…
身はとろけるように柔らかく
程よく脂が乗っておりめちゃくちゃ旨い!!
食べればお高いのも納得の味でした。
焼霜造り(ピチットシート)
ピチットシートで脱水した焼霜造りは、水分も抜けてかなり締まった感じの食感になりました。
これも十分に美味しいのですが、私的にはそのまま焼霜造りにした方が好みですね♪
口の中でとろける感じが楽しめますよ!
頭の塩焼き
シンプルな塩焼きは魚の味がより引き立ちます!
小さいので食べられる部分は少しだけでしたが…
濃厚な味わいの塩焼きでものすごく旨い!
魚卵の煮付け
パンパンの魚卵です。
余計な調味料は入れないで、しょうゆ・砂糖だけでシンプルに仕上げました♪
新鮮なノドグロの魚卵は旨い!