毒々しい体色、イボ状の皮膚、猛毒の背びれを持ったまるでゴジラのような見た目のオニオコゼ!その見た目とは裏腹に高級魚のフグに匹敵するほど美味しいお魚なんです。可食部が少なく料亭では高級魚として重宝されている食用魚です。
今回の記事ではオニオコゼについて詳しく解説致します。
オニオコゼの生態
オニオコゼはスズキ目カサゴ亜科オニオコゼ科の魚です。地方名としてオコゼやヤマノカミとも呼ばれています。本州中部から東シナ海の浅瀬~水深200mに生息しています。
オニオコゼの特徴
オニオコゼのの見た目は凸凹しており棘や突起物が多い魚です。オニオコゼには鱗がなく弾力があるぷにぷにした魚体になります。
オニオコゼの毒
オニオコゼは背びれの棘に毒があり刺されてしまうと激しく痛み赤く腫れあがり、半日~1日くらい続きます。蛋白性の毒でアナフィラキシーショックを起こす可能性もあるので注意が必要です。
オニオコゼに刺されてしまった時の対処法
漁港などでは小型のオニオコゼが釣れることもよくあります。私も子供の頃に刺されてしまった痛い経験があります。そんな時の為に対処法をご紹介!
応急処置
まずは傷口をしっかり洗い、棘などがある場合は毛抜きやピンセットなどで取り除きましょう。
患部を温める
オニオコゼの毒は、熱で急速に分解されることが知られています。45℃の温水に30分位つけて患部を温めて下さい。
痛みが激しい場合は病院へ
程度にもよりますがオニオコゼは強毒で応急処置ではなかなか痛みがひきません。そのような場合は迷わず病院にいきましょう。
オニオコゼの旬の時期
オニオコゼの水揚げの旬は春から夏にかけてと言われていますが、秋冬に水揚げされた物の方が脂が乗りより美味しくなります。
オニオコゼが高級魚な理由
オニオコゼの価格が高いのにはいくつか理由があります。
・背びれに毒があり取り扱いに注意が必要
・磯などの岩礁帯に生息しているので漁獲量が少ない
・頭の大きさが魚体の4割近くあり可食部が少ない
・市場への入荷量が少ない
オニオコゼを特産品にしている呉市
呉市は県内有数のオニオコゼの産地で稚魚の放流も行っています。その効果もあり漁獲量も増加傾向です。また呉氏ではオニオコゼを「呉オコゼ」としてブランド化している取り組みもあります。
上記のリンクページでダウンロードできるPDFファイルは必見です!!
①呉おこぜの紹介
②料理方法
③提供しているお店紹介
詳しく解説されているのでぜひ読んでみて下さい。
オニオコゼを購入する方法
まずスーパーの鮮魚コーナーではほとんど取り扱いがありません。購入できるお店を紹介致します。
◆漁協の鮮魚販売コーナー
漁協の鮮魚販売コーナーでは水揚げ状況にもよりますが、たまに売っているケースもあります。
◆角上魚類
私が定期的に通ってリサーチした結果、かなりの高確率で販売されています。小型のオニオコゼは200円、大きいサイズは400円~500円で販売されています。
角上魚類店舗一覧
◆ネット通販
近くで購入できる店舗がない場合はネット通販がオススメです。
◆豊洲市場
日本中の魚が集まる豊洲市場ここでも手に入ります。
オニオコゼの料理
私は角上魚類で購入したオニオコゼでお刺身とから揚げを作ってみました。
角上魚類のオニオコゼは毒のある棘が取り除いてあるので安心です。
皮は手で簡単に剥けます。
三枚に下しました。
とっても奇麗な白身です。
◆オニオコゼのから揚げ
ふっくらと柔らかくとっても旨いです♪
◆オニオコゼのお刺身
ピチットシートで脱水してからお刺身に!やはりお刺身は魚の旨みをダイレクトに感じ取れます♪フグのお刺身のようなしっかりした食感があり、旨みも強いお魚です。